CAGR(年平均成長率)とは
CAGR(Compound Annual Growth Rate)は年平均成長率のことで、ある値が開始時から終了時まで毎年一定の割合で複利成長したと仮定したときの年率です。途中の上下動をならして一つの年率にまとめるため、期間の異なる投資や企業の成長を比較するのに適しています。
例:100万円が5年後に250万円になった場合、トータルリターンは150%ですが、CAGRは年20.11%です。
CAGRの計算式
CAGR = (終了時の値 ÷ 開始時の値)^(1 ÷ 年数) − 1
- 終了時の値を開始時の値で割る:250万 ÷ 100万 = 2.5
- 1 ÷ 年数 乗する:2.5^(1/5) = 1.2011
- 1を引いて100倍する:20.11%
年数は整数でなくてもかまいません。「日付で指定」モードでは、2つの日付の間の日数を年数に換算して計算します。
CAGR計算機の使い方
- 通貨を選びます。
- 開始時の値と終了時の値を入力します。
- 期間を年・月、または開始日と終了日で入力します。
- 入力と同時に、CAGR、トータルリターン、月次CAGR、実質CAGR、2倍になるまでの期間、グラフ、年別の表が表示されます。
逆算CAGRと月次CAGR
逆算CAGRタブでは、将来価値(開始時の値 × (1 + CAGR)^年数)、目標額に必要な初期投資額、目標達成までの年数を計算できます。月次CAGRは (1 + CAGR)^(1/12) − 1 で、年20.11%は月1.54%に相当します。
株式・ビットコイン・企業の売上のCAGR
株式や投資信託では、再投資した配当を終了時の値に含めると正確です。ビットコインなど日々価格が動く資産は日付指定がおすすめです。企業の売上成長率は、最初と最後の決算期の数値で計算するか、年次データタブに毎年の数値を貼り付けてください。
実質CAGR:インフレに勝てたか
CAGRが7%でもインフレ率が5%なら、実質成長率は約1.9%にすぎません:(1 + CAGR) ÷ (1 + インフレ率) − 1。
CAGRの注意点
- 変動を隠す:100→150→75→112.5と動いた場合もCAGRは4.0%で、なだらかに上昇した場合と同じになります。
- 途中の入出金を考慮しない:積立投資などにはIRR(XIRR)を使います。
- 過去の数字である:過去のCAGRは将来のリターンを保証しません。
CAGRとアセットアロケーション
長期的に見ると、ポートフォリオのCAGRを大きく左右するのは個別銘柄の選択よりも、株式・債券・現金の配分です。株式の比率を高めるほどCAGRは高くなりやすい一方、下落幅も大きくなります。
CAGRに関するよくある質問
CAGRとは何ですか?
CAGR(年平均成長率)は、開始時の値が毎年同じ割合で複利成長して終了時の値になったと仮定したときの年率です。
CAGRの求め方は?
終了時の値を開始時の値で割り、その結果を1÷年数乗して1を引きます:(終了値 ÷ 開始値)^(1/年数) − 1。100万円が5年で250万円なら年20.11%です。
電卓でCAGRを計算するには?
関数電卓なら「終了値÷開始値」を計算し、xʸキーで(1÷年数)乗して1を引きます。べき乗キーのない普通の電卓では、√を12回押し、1を引いて年数で割り、1を足してから12回2乗(×→=)すると近似値が求められます。
エクセルでCAGRを計算するには?
開始値をB1、終了値をB2、年数をB3に入れ、=(B2/B1)^(1/B3)-1 と入力してパーセント表示にします。RRI関数 =RRI(B3,B1,B2) でも同じ結果になります。
良いCAGRの目安は?
資産とリスクによります。参考までに、米国株式(S&P 500)の長期リターンは名目で年約10%、優良債券は4〜5%程度です。インフレ率を上回っていれば実質的に資産が増えています。
月単位でCAGRを計算できますか?
はい。期間を年と月、または日付で入力すれば年率に換算されます。月次CAGR (1 + CAGR)^(1/12) − 1 も表示されます。
CAGRと平均リターンの違いは?
単純平均は値動きが大きいと成長を過大評価します。+50%の翌年に−50%なら平均は0%ですが、CAGRは−13.4%です。
CAGRはマイナスになりますか?
はい。終了時の値が開始時より小さければマイナスになり、終了時の値が0なら−100%です。